戸澤の週報
2026年04月04日
心理的安全性
桜は開花しましたが、雨模様が続いています。
天気は移り気で、簡単に理解することはできません。
きっと夏に向けた水の貯蓄と思い、喜んでおきたいと思います。
現代の仕事は、ITの発達やここ最近のAIの浸透で、より複雑になってきたと感じます。
世の中のニーズの多様化が著しく、求められる知識・スキルも幅広くなってきています。
かつては、1人のリーダーが、方向性だけではなく、やることまで決めていました。
他の人はただ、実行していれば済んでいましたが、今は違います。
より複雑になったマーケットのトレンドを1人のリーダーが読み切ることなどできません。
だからこそ、リーダーは周りのメンバーと力を合わせて、より成果に繋がる方向に近づけていく必要が生まれています。
1990年代に生まれた「心理的安全性」の概念は、今後、組織の競争力を左右する中核になります。
今回は「恐れのない組織」の著者であるエイミー・C・エドモンドソンさんに、色々と教えてもらいました。
会社などの組織において、発言の自由が確保されていて、リーダーとチームメンバーが話し合いをできることは好ましいと誰でも思っているはずです。
しかし、実際には簡単ではなく、問題を根本から解決することに至らずにパフォーマンスが低下してしまうケースがあります。
最近は特に失敗に対する不安が大きいと感じます。
誰もがミスもするし、欠点もあります。
大切なのは、それらにどう対処するかだと思います。
著書の中で、「発言と沈黙の非対称性」という概念が出てきます。
発言するには努力が必要です。
発言した結果、問題解決に大きく寄与し、周囲から認められるなど、大きな効果があるかもしれません。
しかし、反対になることあります。
一方、沈黙していれば、大きなマイナスが無く、自分が安全という意味で、その効果は直ちに確実に得られるということです。
しかし、沈黙が続くことで、組織としては「問題がない」と誤認してしまうことが最も大きなリスクです。
この「発言と沈黙の非対称性」を超えるためにはどうすれば良いのでしょうか?
著者は、まずはリーダーが「無知であることを心得ること」とあります。
具体的には以下の3つが考えられます。
①意見を求める
②反対を歓迎する
③判断前に問いを投げる
複雑になった現代の仕事を、リーダー1人が全てを担うことは現実的ではありません。
チームメンバー全員で取り組む必要性があります。
黙ったままいて、何か大きな問題を起こしてしまうより、声を上げて結果的には問題が無かったと分かる方がはるかに良いです。
また、ミスを個人の理由にせずに、複雑性に対応するための仕組ができていないことに目が向けることです。
半導体・電子部品の世界は、年を追うごとに複雑さが増していると強く実感します。
当社として、この先成長していくためは、この「心理的安全性」の確保は大きな武器になるはずです。
2026年度は沈黙を見逃さない仕組みを作ります。









